ここでは、差分バックアップと増分バックアップを何回まで繰り返すかについて
お話しします。
差分にしても、増分にしてもずっと繰り返すわけには行きません。
増分をずっと繰り返していて、障害が発生したら・・・
復旧するのに通常+100個の増分が必要なんて。あり得ないですよね。
増分の場合は、復元時に必要となるバックアップ データの数を考慮する必要が
あります。
次に差分の場合です。
差分では通常バックアップ以降に作成または更新されたファイルのバックアップ
を取りますので、通常バックアップの実行から時間が経てば経つほど差分の実行
時間が延びるようになります。
この差分の特性を補完するために、必要に応じて通常バックアップのスパン
(期間)を考慮する必要があります。
1ヶ月に1回の通常バックアップよりも、半月に1回、1週間に1回通常バック
アップを実行した方が差分の時間は短くなります。
どれくらいのスパンで通常バックアップを実行するかは、バックアップを取得す
るデータの容量に依存します。バランスを考慮してスケジューリングする必要が
あるわけですね。
結局のところ、差分にしろ増分にしろ適度なタイミングで通常バックアップを行
う必要があります。
一般的には1週間で、1ローテーションになります。
これは最も時間の掛かる通常バックアップを土・日の休日に割り当てることで、
バックアップ中の影響を最小限にするためなんですね。
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