共有フォルダにアクセスできない原因はいくつかあります。
その中でも、最初に思いつくものがアクセス権ですね。
Windows Server 2003 より前のバージョンに詳しい方ほど、ハマるのが共有フォルダのアクセス権の既定値です。
以前のバージョンは共有フォルダのアクセス権の既定値は everyone に対し、フルコントロールでした。
これが、Windows Server 2003 からは everyone に対し、読み取りになっています。
問題文中に特に指定がない場合、既定値が用いられますから注意が必要です。
NTFS のアクセス権ばかりに注意を取られていると、足元をすくわれますね。
上記以外としては次のようなケースも考えられます。
● 同時使用ユーザー数モードでセットアップされていて、ライセンスが不足している場合
● セッション数の制御が設定されている場合
上記2つは共に接続できるセッションの数が制御されているケースです。
まず、同時使用ユーザー数モードとは、サーバーに同時に接続できるユーザー数を制御するものなのですが、こうすることでライセンスのコストを削減しようというものです。
ただし、当然同時に使用できるユーザー数は、設定したライセンスの数が上限となります。
つまり、この数が足りないために接続できないケースもあるということです。
次にセッション数をあえて制御しているケースです。
こちらは、サーバーのパフォーマンスの観点からセッション数を無制限ではなく制限している場合です。
当然上限値を越えた場合、接続できないユーザーが出てきますが、最低限のパフォーマンスを維持するのに役立ちます。
余談ですが Windows 2000 Pro や Windows XP Pro といったクライアントが、共有フォルダをホストする場合、セッション数は 10 が上限となっています。