パフォーマンス チューニングの基礎
サーバー管理者の業務の一つにサーバーのパフォーマンス管理があります。
パフォーマンス管理は、日々の点検データを記録し、この記録(ログ)から将来の予測を立てることで実施します。
パフォーマンス管理は規模の小さなサーバーでは、実施されていないことが多いですね。
確かにサーバーの性能、品質が向上したことで、管理の負担が小さくなったとは言え、パフォーマンス管理の未実施は考え物です。
サーバーは機械ですから、壊れることもありえます。
その機械を複数のユーザーで使用しているわけですから、壊れた場合のインパクトを管理者は常に意識しておく必要があります。
もちろん、インパクトが小さければ管理の順位を下げることは正しいです。
ただ、まったく管理を行わないのではなく、数ヶ月に一度はパフォーマンス管理を行いたいものです。
将来的な予測を立てサーバーの増強、縮小計画を立てる。
やはり計画的な行動はサーバー管理者に求められる能力の一つだと思います。
さて、パフォーマンスチューニングの方法ですが、どんなことを実施すれば良いのでしょうか?
あなたは知っていますか?
最初にするべきことは、サーバーの状況を把握することです。
全体の手順概要については、パフォーマンスチューニングの手順を確認してください。
サーバーの状況把握ですが、Windows Server に付属するツール群を利用します。
ツール群には次のようなものがあるんですよ。
1.タスクマネージャ
2.システムモニタ
3.パフォーマンス ログと警告
1.タスクマネージャ
もっとも良く使うツールではないでしょうか?
カスタマイズ性は低いのですが、CPU、物理/仮想メモリの状態をリアルタイムに確認できて便利ですね。
2.システムモニタ
タスクマネージャと同様にリアルタイムに状況を確認できるツールですが、はるかにカスタマイズ性が
高いのが特徴です。
また、パフォーマンス ログと警告で取得した記録(ログ)を表示するツール(ビューア)としても利用します。
3.パフォーマンス ログと警告
ある期間にわたって記録(ログ)を取得するのに使用するツールです。
また、ある条件になった場合に、特定の動作を実行させることも可能です。
たとえば、メールで通知したり、イベントを発行することができるんですね。
上記3つのツールのうち、パフォーマンスチェックをする際、最初に使うのは
パフォーマンス ログと警告です。
そしてシステムモニタでログを表示してチェックするんですね。
タスクマネージャやシステムモニタでリアルタイム表示を利用するのは、
どちらかというとトラブルシューティングのときでしょう。
問題が発生しているときに現状を確認するために利用するんですね。
これらのツールについては別のトピックで、より詳しくご紹介します。