今回は、これは使える Windows Server 2003 R2 の第二弾です。
前回、R2 の新機能でファイルサーバーとして使ってみたいクォータ機能についてご紹介しました。
今回は、さらにファイルサーバーとして使ってみたい R2 の機能をもう2つ紹介しますね。
1つは拡張子によるファイル保存のブロック(スクリーニング)で、もう1つは、使用状況のレポーティングです。
ではまず拡張子によるファイルのブロックからお話しましょう。
このファイルブロックの機能を使用すると何ができるのかというと、業務に関係ないファイルがファイルサーバーに保存されてディスク容量を圧迫してしまうことを防ぐことができるんですよ。
例えば音声ファイルや動画ファイルなどは、一般的にサイズが大きく、ファイルサーバーの容量を圧迫する要因の一つです。
また業務にも関係ないことが多いことからファイルサーバーに保存させたくないわけです。
よね?(笑)
そのようなとき、R2 の新機能を使って拡張子によるファイルのブロックで制御することで無駄にディスク領域を消費されることを防ぐことができるのです!
ただ、こ の機能には弱点があって拡張子を変更されるとブロックできないのでご注意ください。(涙)
まぁ、そこまで気にして管理しても疲れるだけなので、よほどのことがない限り無視しても問題ないと思います。
何より拡張子を変更して保存する行為はめんどくさいですから、それほど多量に回避されることはないでしょう。
つぎに使用状況のレポーティングです。
このレポーティングでは、サーバーの使用状況がグラフィカルに表示されるので非常に助かります。
レポーティングは標準で以下のものが用意されているんですよ。
- クォータの使用率
- ファイル スクリーン処理の監査
- ファイル グループごとのファイル
- 最近アクセスされていないファイル
- 最近アクセスしたファイル
- 重複しているファイル
- 所有者ごとのファイル
- 大きいサイズのファイル
特に「大きいサイズのファイル」や「最近アクセスされていないファイル」レポーティングは、ファイルサーバーの通常運用で活躍してくれそうですね。
「クォータの使用率」なら、今後のサーバーのディスク増設やサーバー拡張の時期を計画する上で貴重な情報源となってくれそうです。
どうです?
ファイルサーバーとして使ってみたい機能が満載ですよね。